富士吉田口ルート一合目手前馬返しから富士山の山頂まで登ります。累積標高2501m、距離21.5キロのハードなルートです。(トップの写真は2022年7月9日10時51分に自分が撮影したものです。)
そんな富士山(吉田口馬返し)のお勧めポイントは…
- マイカー規制の影響やバスの時間などを気にせず登ることができる。
- 樹林帯から登り始めることが出来、過去の富士山信仰の歴史を感じながら登ることができる。
- バスで5合目まで行くよりゆっくり高度を上げるため高山病になりにくい。
- 登山道が整備されているため迷いにくい。
- 登山道沿いにトイレが複数ある。
それでは 富士山(吉田口馬返し) について詳しく見ていきましょう。
コース紹介
参考タイム 14時間12分
累積標高 +2501m / -2501m
標高差 2344m
〈評価〉
難易度:5段階 ★★★★(日帰り登山の場合)
体力度:5段階 ★★★★★(日帰り登山の場合)
登山道の状態:5段階 ★★★★
景色の変化・景観:5段階 ★★★
総合点:5段階 ★★★★
所在地・アクセス・駐車場情報
富士山
所在地 静岡県富士宮市北山
駐車場(吉田口馬返し)
車でのアクセス方法 東富士五湖道路「富士吉田忍野スマートIC」より県道701号線経由にて約20分
早朝3時すぎに到着した時は数台でしたが、この時間だとほぼ満車です。
数台空きがある程度でした。
トイレ情報
スタート地点の馬返しの駐車場と二合目と三合目の間(上記写真)に、仮設トイレ(無料)があります。
六合目に公衆トイレ(有料)があります。
富士山吉田口下山道七合目公衆トイレ(有料)です。
その他にも七合目~山頂までの山小屋等にそれぞれトイレ(有料)があります。
実際の現地の状況(2022年7月9日3時45分~15時39分 晴れ)
活動データと写真
夜明けより少し前に馬返のバス亭からスタート。
やっと夜が明けてきました。
林道と交差します。左側林道沿いに仮設トイレがあります。
樹林帯ではほとんど遠くの景色は見えません。数少ない遠くの景色が見えるポイントです。
林道にでて右に行き登って言います。
林道をショットカットする形で再度登山道に戻ります。
林道の終着地点まで行くと脇に登山道があります。
ここから登ります。
有名な佐藤小屋です。
もう少し樹林帯を登ります。
森林限界を超えたところで六合目です。富士スバルラインからの登山者と合流します。
ここからしばらくザレ場を登ります。砂場の斜面を想像してください。足がズルっと深く入る感じでなかなかスムーズに前に進みません。
雲海が見えるようになってきました。
岩場も出てきます。慎重に登っていきます。
七合目以降はたくさんの山小屋があり休憩・飲食・トイレに困りません(登山道の開通期間前後だと山小屋はやっていません。期間中に登りましょう)
こんな景色は富士山ならではですね。
ここら辺まで来ると空気が薄いのか座り込んでいたり寝転がっている人が多くいます。
あと少しで山頂です。
富士山頂上浅間大社奥宮です。
山頂には山小屋と公衆トイレ(有料)とベンチがあります。前に登った時は自販機もありました。
富士吉田ルートの下山道が通行止めになっていました。
真ん中に見えるのが最高峰の剣ヶ峰です。
まっすぐ行くと剣ヶ峰までいくことができます(今回は時間がなく断念しました)。
富士山頂上浅間大社奥宮まで戻って来ました。
通常の下山道が通行止めなのでしばらく来た道を下ります。
本来の下山道に合流しました。
ザレ場とガレ場で足元がズルズルで歩きにくいです。個人的には登りより苦手でした。
佐藤小屋の下の林道まで出ました。ここの場所にこの時間だと一安心です。
仮設トイレのある場所まで下ってきました。
一合目。あと少し…。
鳥居が見えてきました。
馬返しのバス亭・駐車場まで下ってきました。余裕をもって下山できてよかったです。
鎖場・はしご・ザレ場・岩場 等の有無
鎖場:あり?!(登山道のサイドが鎖の場合がある程度です。鎖を持たないと登れないところはありません。)
はしご:なし
ザレ場・ガレ場:あり(六合目から山頂までは基本ザレ場でガレ場や岩場もある感じです)
岩場:あり(場所によっては手を使って登る場所があります。足を大きくあげて登るような場所はありません)
まとめ
難易度:5段階 ★★★★(日帰り登山の場合) → 登山道はよく整備されているので、落ち着いてマイペースで登ればあまり問題になる箇所はありません。ただ距離が長くザレ場ガレ場もあり足を痛めたり高山病になって動けなくなるリスクがあるため★4つにしました。山小屋泊でゆっくり登るのであれば問題ありません。
体力度:5段階 ★★★★★(日帰り登山の場合) → 距離21.5キロ、累積標高2501mあります。一般的には七合目や八合目にある山小屋に一泊してから山頂を目指すべきだと思います。高山病かなと思ったり予定時刻より遅れた場合は躊躇なく引き返しましょう。自分もお鉢巡りかせめて最高峰の剣ヶ峰まで行きたかったですがあきらめて下山しました。昼過ぎに下山するスケジュールを組めない時点でNGなんですが、ここと高野山往復だけは例外で毎年チャレンジしています。
登山道の状態:5段階 ★★★★ → 富士山の登山ルートの中でももっともメジャーな富士吉田ルートを登るので整備が行き届いています。七合目以降は都度山小屋があり飲食物からトイレなども完備しています。
景色の変化・景観:5段階 ★★★ → 富士スバルラインから合流する六合目までは樹林帯。六合目から山頂まではザレ場ガレ場や岩の登山道。下山時は八合目までは須走ルートと同じです。大きな景色の変化はあまりありませんがここでしか見られない景色があります
総合点:5段階 ★★★★ → 馬返しから一合目~六合目までの歴史のある樹林帯の道を登っていきます。バスで五合目に行くより景色の変化もあり充実感があります。ゆっくり高度をあげていくため高山病になりにくいです(自分自身このルートを5~6回往復してますが一度も高山病になっていません。)。六合目以降は日陰がないため水分補給がかかせませんが、登山道はよく整備され山小屋も多くあり飲食やトイレにも困りません。ただ自分自身の走力を考えて日没前に下山が出来ない人にはお勧めできません。トレラン等で鍛えている人でないのであれば少なくとも12時前には引き返しましょう。
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